播種後の撒水の重要性

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今回は種子の発芽率を左右する播種後の撒水の重要性についてです。


●全てを決める、最初の撒水


播種直後昼前の撒水と、同日夕方の撒水が一番重要です。水分量が中途半端だと種子が二次休眠に入ってしまい、2度と発芽しなくなってしまうため注意が必要。2回目(特に最初)までの撒水の目的は、播種畝に残っている土壌消毒時の冷却水による水分と、撒水による水分を繋げること。これにより地中にある水分を上へ引き上げることができ水分の枯渇を防ぐことができます。また、地表面に水が流れるギリギリ程度まで撒水することで表皮を形成し、土中水分が抜けるのを抑制することができるのです。

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土壌の状況に応じて、いくつかの場合わけを行う。

A:土壌が乾燥している場合
土壌が乾燥している場合は、ISEKIによる耕起の後間髪を入れずに16馬力による畝立てを開始する。水分量が少なく土の形状保持がままならないので、特に砂地の畝の肩が落ちてしまうので播種列のライン取りに注意する。寒冷紗をかけたら撒水を行う。乾燥しているため、入念な撒水が求められる。撒水位置から一番遠い畝のさらに奥の畝の立てていないところが十分に水分を含む程度(これをバロメーターとして均一な撒水を目指す)に撒水を行う。
 A’:土壌が極端に乾燥している場合
土壌が極端に乾燥しており、播種後の撒水では追いつかないと予想される場合には、播種日前日にISEKIで耕起を行い、当日16馬力で畝を立てる前に土壌灌水を行っておく。灌水を行ったら、土壌に水分が十分に染み込むまで少し待ってから畝立てを開始する。
B:土壌が湿潤な場合
土壌が湿潤な場合は、ISEKIによる耕起、16馬力による畝立てを土壌水分の抜け具合を見ながら慎重に作業を行う。特に、湿潤環境下で畝を立てた直後は、播種機の鎮圧ローラーに土が付着し作業性及び精度が低下するので、土壌表面がある程度乾燥するまで待たなければならない。このため、湿潤環境下での播種作業は乾燥を待つ時間を考慮して早めに動き出す必要がある。
α:風が強い日の播種
強風時に一番手間取るのは播種後の撒水である。特に西風時は撒水位置から一番遠い列が水分不足になる恐れがあるので注意が必要。通常のノズル開度で届かない場合は、ノズルを絞り撒水距離を伸ばし、遠距離かつ放射状に撒水するか、ホース自体を一列ずらすことで距離を縮めて撒水を行う。ホースが畝の上に乗ってしまっても、生えていない種子がダメージを受けることはない。


兎にも角にも、播種直後の撒水が重要。水分不足は発芽不良を起こす最大要因であるため、撒水後しっかりと水分を含んでいるか指を挿し込んで確認する。半日に1回で、3回目の撒水までは注意すること。

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