車両は古いものほど壊れにくい?40年以上走るトラクターに学ぶ

昔の機械は壊れにくい?
普通に考えて機械は年数が経てば経つほど壊れ安くなっていくものですよね。いわゆる「経年劣化」ですが、これが一概に全ての機械に言えることではないことがこの仕事をするようになってわかってきました。
写真のトラクターは16馬力のMITSUBISHI製。今の三菱のカラーは赤なのですが当時は青かったんですね。これ、なんと購入から40年以上経っていますがバリバリの現役です。私が生まれる前から使われていて、祖父が農業をやっている頃からあった超年代物です。笑
なぜこのトラクターは40年以上たっても未だ不自由なく使えるのでしょうか。先日我が家御用達の農機具屋さんの大将から聞いたのは、「昔の機械は電気じゃないから壊れにくいね」ということ。
最近の車は電子制御やシステムで動いていたりと、何かと電気を使っているんです。そして往々にして故障したりするのは電気系統が多いらしいのです。
大昔のこのトラクターは全て機械式。ディーゼルエンジンなのですが夏場でもグロー(予熱)をしないとエンジンがかかりません。グローの方法もキーを左に回して維持し、鉄網のかかった穴から見えるニクロム線がじんわりと赤く熱を持った色になるまで数十秒待ってから、ハンドアクセルをあらかじめある程度開いて置きながらキーシリンダーを回してエンジンが始動するというもの。最初乗り込んだ時は訳がわからなくて困惑したものです。
そういった乗り手側のひと手間はありますが、代わりに機械式の構造はシンプルで部品も少なく壊れる箇所が少ないので現代の便利な車両に比べ格段に故障が少ないのです。もちろん経年劣化での部品交換等はありますが、経年劣化自体も現代のよりはスパンは長いです。
どうやら故障の頻度と車両・機械の利便性はトレードオフの関係にあるみたいですね。笑
とはいっても一昔前のBMWより最近のものは故障が少なくなってきているそうですね。これ、多分故障している部分も変わってきているのではないでしょうか。
車も今は精密機械。BMWは全てシステムのプログラムで制御されていますからひと昔前からすれば隔世の感がするのでしょうね。
それでは今回はこのあたりでお暇しますね。
ありがとうございます。
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